仏教という思想が生まれたのは今からおよそ2500年前、インドでゴータマ・シッダールタ(仏陀釈迦牟尼)によってでした。
現在は高校倫理の教科書に生涯などが掲載されています。仏陀とは「悟れる者」釈迦とはシッダールタが生まれた「シャカ族」の意。
牟尼とは「聖者」の意です。悟りを開く前がゴータマ・シッダールタと呼ばれ、悟りを開いた後は「仏陀」と呼ばれていました。
非常に深い歴史と思想の体系である仏教を、初めて接する方に今日は一つだけ是非知っていただきたいことがあります。
それは仏教では 私たちが住む現在の世界は 「苦」に満ちているということを見極められたのです。
仏教に関心の無い方もたくさんおられると思います。別に仏教を知らなくても生きていける。確かにそのとおりです。
まったく関心がなくても現代では生きていけます。
それでも私たちは大きな思想の波の中に生きています。一つの例ですが、もうすぐクリスマス。キリスト教の聖なる日。商業ベースの過剰な演出のイベントとみられますが、それさえも視点を変えればキリスト教が国民に浸透する日とみられます。
普段、関心が無くても神仏を尊ぶ。
関心が無くても私たちには、拠り所を求める心の機能といものがやはりあるのでしょうか?
仏教に話を戻しますが、関心の無い方にも生老病死は訪れます。それ以外にもたくさんの「苦」に満ちているこの世界に向き合うにはどういう心構えが必要か?
仏陀は苦しみに満ちたこの世界を「乗り越える」道を体系的にまとめました。
大きなポイントが存在します。苦しみに満ちたこの世界から逃避するのではなく、現実と向き合うことなのです。現実逃避を示しているのではなく迷いや、苦しみという現実を冷静にとらえること。それらを乗り越えるための「智慧」へと転換すること。
苦しみに満ちたこの世界を「乗り越える」道とは、どんな状況でも現実から逃げず、正しく困難と向き合い「生き抜く智慧」を学ぶこと。
これが仏教のポイントになります。
SNSやニュースで悲惨な画像や動画を目にします。それだけでなく仏像のブームや、寺社めぐりなど、何らかの救いを求める多くの方の声が本当に多い。こんな時代だからこそ「仏教」を見直してみませんか?
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